今回は人気カードゲームMTG（マジック・ザ・ギャザリング）のオンライン対戦版、MTGAで使えるライブラリーアウトデッキを紹介いたします。
ライブラリー破壊
ライブラリーアウトというのは対戦相手のデッキ切れを狙うプレイスタイルの事で、ターン開始時に引けるカードが無い場合はその時点で敗北となるMTGの仕様を利用したものです。
MTG歴の浅い私なりに調べた所によりますと、一般的にはライブラリーアウトデッキは盤面を固めながら自分のドローを飛ばすカードか、デッキ枚数を回復させるカードを使いながら相手のデッキ切れを待つロック戦法と、相手のカードを打ち消すカウンターや全体除去呪文を使って場を支配するパーミッション戦法が大半を占めるらしいのですが、今回は積極的に相手のデッキを消費させるライブラリー破壊戦法でデッキを作ってみました。
ちなみに、私はMTGAではカード資産が少なくてほぼBO1をプレイしていますのでサイドボードは作っておりません。
デッキ構成
デッキ構成は以下の画像のようになっております。
私が調べた範囲ですとライブラリー破壊を目的としたデッキには青黒で使用できる不可思の一瞥というカードが中々良さげだったのですが、残念ながらこのカード、まだMTGAには追加されてないみたいなんですよね・・・。
そこで他のカードを探していた所、心理腐食/Psychic Corrosionや水没した秘密/Drowned Secretsなどのカードがデッキ破壊に活用できそうでしたので、こちらを中心に今回のデッキを作ってみました。
戦法としてはこれらのエンチャントカードを場に出した後、青のドロー効果を持ったカードを唱えまくって相手のデッキを削っていくという感じです。
相手のクリーチャーの排除は白の全体除去や、対象を追放出来るカードを使って対応していきます。
常に相手の呪文の除去をしていくデッキなので、時には相手が面倒くさくなって投了してくれることもあったりします。
呪禁と速攻デッキは苦手
エンチャントを置いてからが勝負となるこのデッキはやはり多くの軽めのクリーチャーを並べて殴ってくる速攻型のデッキや、排除することが難しい呪禁クリーチャーを並べられるデッキは辛いです。
また対戦相手によってはデッキの枚数がかなり多い方もいますので、その場合は必然的に削らなければいけない枚数が多くなり、敵クリーチャーの除去が追いつかなくなることも結構あります。
このデッキは相手がどういったデッキを使っているかに関わらず、同じ戦法を取ることが出来るメリットがあるのですが、相手のキーカードをうまく墓地に送れるかや、相手の手札の状況に大きく左右される所がありますのでそこそこ運ゲー要素が強いデッキかなと思います。
特に相手が墓地を活用するデッキだったりすると結構悲惨な事に・・・。
ライフ回復やクリーチャー除去タイプのデッキに有利
普段なら相手を倒すまでに時間が掛かってしまい、かなりのアドバンテージを得られてしまうライフ回復ですが、このデッキの場合は違います。
相手がデッキからカードを引けなくなるとライフの残量に関わらず敗北しますので、相手がどれだけライフを回復しようが問題はありません。
また、クリーチャー除去を重視しているコントロールタイプのデッキに対しても、こちらは場に出すクリーチャーが殆どいない為、その分の相手の手札を死に札に変えることが出来ます。
これらの事から一般的なデッキではライブラリーアウトは対策が取り難く、相手がの動きが遅いミッドレンジなどでは特に優位に状況を運ぶ事が出来ました。
準備が整った後の連続ドローで一気に相手のデッキを削る
心理腐食/Psychic Corrosionなどのカードをうまいこと場に並べることが出来ましたら、後は選択/Optや予言/Divination、記憶の意義/Weight of Memoryなどで一気に相手のデッキを削っていきます。
運良くドロー効果で更に他のドロー効果を持ったカードを手に入れることが出来れば、1ターンで20枚以上相手のデッキを削ることも出来ます。
更にプレインズウォーカーにドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominariaを入れる事でドロー回数の増加と相手クリーチャーへの対策にしております。
こちら側のクリーチャーでは守れない為、忠誠度8の効果を発動することは殆ど出来ませんが、このカードを入れてからだいぶ盤面の状況が楽になりました。
また、敵クリーチャーに対する壁かつ効果で大量ドローを狙うために法をもたらす者、アゾール/Azor, the Lawbringerを入れております。
大抵は何らかのインスタントで除去されてしまいますが、うまく効果を発動できればそれだけで相手をライブラリーアウトさせることも出来ます。
結構殴られるデッキなのでライフ回復効果がついているのも地味に嬉しい所。
意外と勝てちゃう
最初は盤面の処理が追いつかなくてあまり勝てないかなと思っていたのですが、実際に使用してみると意外と相手のクリーチャーの除去を効率的に行うことが可能で、クリーチャーの多いビートダウンデッキなどに対しても普通に戦うことが出来ました。
ある程度流れに乗ってしまえば後は相手のライブラリーアウトまであっという間に行ってしまうので、追い詰められた状況でもそこからドロー連打で大逆転する事も出来ます。
相性が色濃く出るデッキではありますが、その分対策が出来ないデッキに対してはほぼ一方的に試合を運ぶことが出来ますので、少し変わったデッキを使ってみたいという方は是非一度ライブラリーアウトデッキを組んで遊んでみて下さい。
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