今回は難易度がそこそこ高いヴァンサバライク作品の「Deep Rock Galactic: Survivor」をプレイしましたので、その感想を書いていきたいと思います。
大量の敵を倒しながら地下深くを目指す
本作はCOOP系FPSゲームのDeep Rock Galacticのヴァンサバライク版となる作品です。
原作の売りの一つであるCOOP機能は本作にはありませんが、ヴァンサバライクらしく四方八方から迫りくる大量の敵を倒しつつ徐々に自分を強化する要素と、ドワーフであるプレイヤーが地下に潜り様々な資源を掘り当てていくという原作の要素の2つが融合したゲーム性となっております。
元ネタとなるVampire Survivorsと比べると武器の合体や宝箱による複数アイテムの同時取得などは無く、敵の硬さもVampire Survivorsより本作の方が全体的にやや高く、またマップ自体があまり広くなく、厄介な敵とマップ固有の地形などの種類も多い為、難易度はそこそこ高めで手応えのある作品です。
壁を掘って窮地を脱出
本作の独自要素として、壁を掘って道を作る事が可能である点があります。
これは原作であるDeep Rock Galacticにも存在する要素であり、地形を上手く利用する事で逃げ道を作ったり、敵の進行ルートを誘導して戦闘を有利に進める事が可能です。
また、壁には様々な鉱石が埋まっており、これらを集める事でキャラクターのステータスや武器の強化に使用する事が出来る為、単に敵の攻撃を躱す目的だけでなく壁を掘る事自体が重要なゲーム性になっています。
レベルアップと資金調達でキャラを強化
ヴァンサバライク作品はキャラクターを徐々に強化する事が出来る点も魅力の一つです。
本作では敵を倒した時や鉱石を発掘した際などに出現する経験値を集める事でキャラクターのレベルを上げる事が可能で、その際にランダムに出現する3つの選択肢の中から一つを選んでステータスか武器のどちらかを強化していきます。
武器は最初は1つしか装備できませんが、一定のレベルごとに追加で武器を装備する事が可能で、通常の場合は最大4つの武器を装備することになります。
各武器には威力や攻撃方法の他に、地形貫通や属性ダメージの様な特徴を持つ多種多様な物が存在しており、これらを適切に選ぶ事もクリアには重要な要素です。
更に武器は一定の回数強化を行うと強力な追加効果がアンロックされる仕様となっており、すべての武器を満遍なく強化するよりも、この追加効果の取得を目指して特定の武器のみを強化した方が戦闘が楽になる場合もあり、実際のプレイでは状況に合わせて選択肢の見極めも必要です。
また、獲得した鉱石はゴールドとナイトラは各階層をクリアする事に利用可能になるショップでの武器やステータスの強化と体力の回復、その他の鉱石は永続的なステータス強化の開放に使用する事が可能で、プレイヤーは敵との戦闘だけでなくこの鉱石集めも同時にこなす必要があります。
武器やキャラはチャレンジ達成で強化可能
本作は戦闘でのレベルアップやショップでの強化だけでなく、特定の制限のあるルールで行われる武器チャレンジやクラスチャレンジを達成する事で、各武器とクラスの永続的な強化を得る事も出来ます。
武器チャレンジではチャレンジ対象の武器のみで3つのステージを攻略する、クラスチャレンジではレベルアップ時の体力回復などが無い状態で5つのステージを攻略する、という様な内容になっており、通常のプレイとはまた異なる立ち回りが必要です。
また、通常のプレイで手に入れた鉱石とお金を使用する事でのステータス強化も存在している為、これらの強化を開放していけばゲームを開始した頃と比べてかなり戦闘が楽になってくれます。
これらの武器やキャラの強化要素がある事によって本作は非常にリプレイ性のあるゲーム性となっており、やる事が非常に沢山あるので何時間でもプレイし続けることが出来る作品となっています。
難易度は結構高い
キャラクターの基本ステータスのみでなく、チャレンジによる武器やクラスごとの永続強化も用意されている本作ですが、それらを獲得しても一方的に戦闘を進めることは出来ず、基本的に逃げ回りながら戦う事になる程度には敵の数は多く耐久度も高いです。
また、本作は時間経過でボスが出現し、そのボスを倒した後は30秒以内にポッドに乗り込んで次の階層へ移動しなければ強制的にゲームオーバーになってしまうという仕様となっています。
これによってボスを倒した後にマップ中に散らばった経験値を十分に回収出来なかったり、敵から逃げ回らなければいけない為にマップ上の鉱石を獲得できなかったりと、自身を強化する要素を全て回収する事が難しい為、しっかりと敵を倒しつつ経験値や鉱石なども取得していく必要があります。
これらを怠ってしまい武器やステータスが十分に成長しないままゲームを進めてしまうと、一番体力の低い敵でさえ倒すのに時間が掛かってしまう様になり、そのうちに逃げ場が無くなって一瞬で体力を削りきられてしまいます。
ある程度レベルアップを繰り返した状態であっても、敵のボスを倒すのに手間取ってしまうと時間経過でどんどん敵が強化されてしまう為、ボスが出てきたら油断せず迅速に倒さなければいけません。
更に本作は削られた体力の回復手段も限られています。
一応自動回復のシステムは存在するのですが、その回復量が強化された状態であっても物凄く微妙なので、一度大きく体力が減ってしまうとこれに頼ることは厳しいものがあります。
その為、大きく体力を回復するにはショップで30ゴールド支払って体力の50%分を回復するか、マップ上に鉱石として存在する「レッドシュガー」を獲得する必要があるのですが、ゴールドは割りと貴重なので回復に使用するのは勿体ないですし、レッドシュガーも鉱石として存在するので掘削の際には足を止めなければいけない危険が伴います。
これらの要素の為に難易度は結構高めで、仮にヴァンサバライクに慣れた方であってもゲームシステムを把握するまでは迫りくる敵を処理しきれず倒されてしまう方も多いのではないかと思われます。
不満点
全体的に満足度の高い作品ではありますが、背の低い小さな敵が地形やオブジェクトなどの影に隠れて見えない場合がある点に関しては少し理不尽を感じました。
小さな敵から受けるダメージはそれほど多くないですが、見えない部分に居る敵に回避はどうしても無理な場面もある為、できれば自分の近くの地形は半透明になって、影にいる敵が見える様にして欲しかったと思います。
まとめ
全体的に難易度が高い作品ではありますが、ちゃんとビルドを意識するとクリアで来なさそうでいてなんとかクリア出来るという絶妙なバランスを感じる部分もあり、完成度の高いヴァンサバライクであると思います。
一度ハマると止め時が分からなくなってしまうのがヴァンサバライクの魅力ですがそれは本作も例外ではなく、前述の通り各種のチャレンジによってリプレイ性が非常に高く、やることがすぐに無くなってしまう事も無いので何時間でも遊ぶことが出来ます。
恐らく本家のVampire Survivorsの高難易度ステージなどが気に入った方であればこちらも十分に満足できる内容になっていると思いますし、価格も2025年1月現在で1500円とお手頃ですので、セールで更に安くなっている時にオススメの作品です。
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