【アニメ感想】天保異聞 妖奇士

スポンサーリンク

「天保異聞 妖奇士 あやかしあやし」というアニメをアマゾンプライムビデオで見たのでその感想です。

以下はそのページのURLです。

https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwivwIXL2vziAhWC7WEKHTZED5IQFjAAegQIAhAB&url=https%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fgp%2Fvideo%2Fdetail%2FB0716CRJ46&usg=AOvVaw3umAJInXdkusW17XGaV_HI

内容はネタバレを含みますのでご注意下さい。

過去の日本を舞台にした妖怪退治もの

「天保異聞 妖奇士 あやかしあやし」は、その名の通り日本の天保14年を舞台にした妖怪退治もので、主人公である「竜導 往壓(りゅうどう ゆきあつ)」が、相手の名前をの意味などを読み取って武器などに変換する特殊能力「漢神(あやがみ)」を使い、「蛮社改所(ばんしゃあらためしょ)」と呼ばれる組織の一員となって、江戸の各地で発生する事件を解決していくという内容になっています。

このアニメを企画した竹田青滋氏は、新聞記事のコラムに「このアニメを通じて子供達に漢字の意味などを知ってほしい」と語っており、作中では漢神(あやがみ)によって出てきた漢字の由来などを説明するシーンが挟まれたり、当時の幕府の圧政や、花魁文化などの史実に基づいた要素が取り入れられたストーリーになっていたりと、教育番組的な側面も持っております。

動きに定評のあるボンズが制作したということも合って、戦闘シーンなどではキャラクターがとても良く動き、毎週放送のアニメにしてはクオリティの高いアクションシーンを見ることが出来ます。

また、一部ですが倒した妖怪の肉を食べるグルメアニメのようなシーンもあり、色々な要素を持った作品とも言えるでしょう。

放送当時の評価は余り良くなかった

この作品は2006年から2007年の間、夕方の時間帯に放送されていましたが、主人公が能力を使って戦うシーン以外は、大人たちの汚い裏事情的なシーンが続いたり、妖怪は人の怒りなどによって呼び覚まされるという設定の為、当時の江戸の暗い側面がクローズアップされたりと、結構ポップな印象も受ける見た目に反して地味で暗いシーンが割と多くなっています。

それが当時の子供たちには受けなかったのか、本作は話数を重ねる毎に視聴率が低迷し、作中で描かれる遊楽の存在が夕方にテレビで流すアニメとしては不適切とのクレームなどもあって、当初は4クールを想定していた所が2クールで打ち切りが決定され、残り空いたの2クール分として「地球へ…」を放送する様な有様になってしまったという悲しい過去のあるアニメでもあります。

受ける人には受ける

2019年の今視聴した限りでは、打ち切りが決定されるほど酷い作品では無いように思うのですが、毎回漢字の説明が入る事や、話の展開を急ぎすぎているのか急に笑いだしたり長台詞で心情や自分の考えを語ったりするなど、キャラクターの情緒が不安定で最早シュールに見えてしまう程のテンポの悪さを感じる場面が多々あり、シナリオを上手くまとめきれていない様に感じました。

それでも本作の舞台である当時の江戸の状況や、上記した高いクオリティのアクションシーンなどの描写には光るものがあり、この作品と同じ様に権力者の腐敗や特殊能力を使った戦闘という要素を持つ「鋼の錬金術師」はかなりの人気作品になりましたので、もう少しシナリオを丁寧に練り込んで作っておけば、今頃は名作の一つとして語られていたと思います。

ただ、日本では視聴率が低迷して余り人気が出なかった本作ですが、番組終了後には海外への番組販売が行われ、当時の江戸を描写していたのが外国の方にとっては受けたのか、アメリカやヨーロッパでの販売では好成績を残していたり、本編終了後の後日談を描いたOVAが制作されたりと、大ヒットはしませんでしたが、それなりに多くの人々に愛された作品であると言えます。

放送当時は内容が良くわからなかったという方や、少し変わった妖怪退治物を見たいという方は是非ご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました