2018年の11月20日に発売されたBFVですが、どうもその評価は現時点ではイマイチな模様で、SNSや動画サイトなどで多くのプレイヤーからの不満の声が聞こえてきます。
そんなBFVの姿とその不評な部分が、2013年の11月14日に発売されたFPSゲームであるCoD:Ghosts（以下CoD:G）に似ているように個人的に感じましたので、今回はそれに付いて書きたいと思います。
2つのゲームの共通点
BFVで挙げられる代表的な不満には、敵の視認性が低い、マップが広過ぎる、全体的に地味、などがありますが、これはCoD:Gの発売当初にも言われていたことでした。
CoD:GはそれまでのCoDシリーズのような、テンポの良い至近距離戦闘ではなく、広大で入り組んだマップによる中距離の撃ち合いをメインにしたゲームバランスとなっておりました。
結果的にそれは大多数のプレイヤーからの不評を買ってしまう事になるのですが、この唐突感のあるゲームバランスの転換は、それまでのCoDのゲーム性とは異なった体験をさせたいという開発者の考えもあったのかもしれません。
一方で、BFVもまたBFというシリーズ物の一部ではありますが、従来のBFの象徴的なシステムであるスポットの仕様を大幅に変更するなど、従来のBFとは違う体験を提供する事を狙っているように思います。
ただ、CoD:Gが大多数のプレイヤーから不評で、それと似たゲームであるBFVにも否定的な意見が多い現状を見るに、多くのFPSプレイヤーがゲームに求めているのは、視認性の悪いマップから敵を探し出してからの地味で一瞬で死ぬ戦闘という、変なリアル要素ではなく、もっとわかりやすい形での撃ち合いや共闘感なのではないかと思います。
これはCoD:GとBFVの両方に言えることですが、撃ち合いをするのが目的なはずのFPSで、敵の視認性を著しく下げてしまうのは本末転倒に思いますので何故そんな調整を行うのか正直理解に苦しみます。
そういった調整を行うと、CoD:Gがそうであったように結果的にガン待ちと呼ばれる敵を待ち構える戦法が強くなってゲームに動きが無くなり、威力や精度が微妙な武器はほぼ使い道が無くなってしまいます。
因みに上のBFVの画像ではこの赤丸で囲んだ部分に敵が居ます。
実際、当時CoD:Gが発売されてまだ日も浅い時期にも関わらず、同時期に発売された後に徐々に仕様が改善され、結果的にわかりやすい楽しさを体感出来るようになっていったBF4の方が人気でしたし、BFVが発売された現在でもバトルロワイヤルという少々特殊なジャンルではありますが、最近サービスが開始されたApex Legendsの方が緊張感や仲間との共闘感があるという理由で人気を集めています。
これは大多数のプレイヤーが求めているBFシリーズ、CoDシリーズと、CoD:GやBFVに含まれている妙なリアル性との間には大きな隔たりがあるように思えてなりません。
また、BFVは前に一度TTKの調整を行っておりますが（結局その後変更前に戻したようですが）、このTTKの調整って実は過去にCoD:Gも通った道なんですよね。
こういう動きを見ていると、やっぱりBFVとCoD:Gはその陥っている状況が良く似たゲームのように思ってしまいます。
コレジャナイ感のある追加コンテンツ
これもCoD:GとBFVの共通点なのですが、よくわからない新要素もプレイヤーからは不評なように思います。
例えばCoD:Gでは、キルストリークで軍用犬を呼ぶことが出来たのですが、その外見を狼にするスキンが200円で売られていたり、何故かプレイヤーが有名なホラー映画「ハロウィン」のブギーマンになれるDLCマップが追加されたりしていました。
追加コンテンツがあるのは良いのですが、その内容のよく分からなさもさる事ながら、これらが追加される間にCoD:Gが抱えていた問題は殆ど改善されること無く放置されていましたので、それがプレイヤー離れを更に加速させていたように思います。
BFVもバトルロワイヤルモードの実装など、従来のBFとは異なった新要素の追加を行おうとしていますが、それと並行してまず現在問題となっている陣営間で非常にバランスが悪くなってしまっているマップの作り直しや、視認性の改善などに取り組んで頂きたいです。
BFVの今後は・・・
CoD:Gは結局そのまま評価が見直されること無く人口が減少して急激に過疎化が進み、今ではCoDシリーズの黒歴史的な扱いをされてしまっているわけなのですが、BFVのダウンロード版をフルプライスで予約購入した身としてはこちらもCoD:Gの二の舞になってしまうのは避けてもらいたい所ですね。
BFVはその内容からして冒険的な作品であるとは思うのですが、そろそろ堅実にコンクエストなどの従来のBF要素のクオリティの方を上げていって貰いたい所です。
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