BFV発売以降全く動きが見られなかったBFVの個人サーバーサービスですが、どうも開発者の中でようやく個人サーバーの実装について動きがあったようです。
実装については今年の夏以降を予定しているとのこと。
多くのユーザーが利用出来る?
今回の個人サーバー実装について、EAコミュニティーマネージャーのJeff Braddock氏が公開した所によると、全てのBFVプレイヤーが無料で利用出来るとの事で、これは今まで個人サーバーに対応するコストが十分に回収できないという考えを示し、それに力を入れる事に後ろ向きだった開発陣の動向を見ていた身からするとだいぶユーザー側に譲歩したような印象を受けますね。
BFVでの個人サーバーは従来のようにユーザーが第3者のサーバーを料金を払って借りるのではなく、「プライベートゲーム」というゲーム内の機能を使用する事で実現するとされており、これはイメージ的にはEAが提供する部屋をユーザーが借りて使うような物かと思われます。
膨大な数のユーザーが部屋を借りてしまうとEA側のリソースが足りなくなるのでは?という疑問もありますが、EA側の説明では仮にユーザーが部屋を借りたとしても、その部屋で他のプレイヤーが誰も遊んでいない場合はその部屋をシャットダウンすると言っていますので、この仕様によってリソース不足を回避するつもりなのかもしれません。
ユーザーが望んだ形に出来るか
BFVの個人サーバーの実装については、BF1での失敗例があるのでそこが少し不安な所でもありますね。
BFにおける個人サーバーは、ユーザーが元のゲームをベースにして望んだ形のゲームを開発できるMOD文化と合わせて、今のBFブランドを作り上げるのに大いに貢献した要素の一つです。
MODに関してはBF3以降はゲームエンジンの複雑さやEA DICE自身がMOD文化に対して否定的だったのもあって、今のBFからは失われてしまいましたが、個人サーバーについてはBF3以降もその人気は安定しており、ユーザーの作る有用なプラグインが開発される事で更にその需要は増していきました。
ですが、この個人サーバーのクオリティがユーザーの望む形であったのはBF4までで、BFVの前作であるBF1の個人サーバーはその設定項目の乏しさや、有用なプラグインが使えないなどの問題があった為、それまで個人サーバーを利用していたユーザーからは少なくない批判の声が上がる結果となってしまいました。
このようにBF1の個人サーバーの設定項目が貧相になってしまった原因には、設定を悪用する管理者が居た事が原因と言われています。
確かにそうしたサーバーは存在しましたし、掲示板などでも話題になっている事がありましたが、仮にそういった部分があったとしても個人サーバーで体験出来る最適化されたBFの楽しさは、BF自体の高い評価にも少なからず影響していたと思われますので、この悪質な管理者の存在を過度に問題視して個人サーバーの売りを潰してしまったのはEA DICEの判断ミスと言えるでしょう。
今回実装予定の個人サーバーがどういった形になるのかはまだわかりませんが、もしこれがBF1と同じような物になれば今回も批判は免れないと思いますので、今度こそユーザーが望む形での個人サーバーを実装して貰いたいですね。
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