BFV発売当初からユーザーの間で不満の種となっていた視認性の問題がついに改善されそうです。
BFVの開発スタッフが海外掲示板のRedditで語ったところによりますと、今月の5月下旬に兵士の視認性を上げるアップデートを予定しているようです。
今回はその詳細について少し見ていきます。
兎に角敵が見辛いBFV
BFVはこれまでのBFシリーズ以上にリアリティを意識したゲームなのだと思います。
兵士が一度に所持できる弾の数が少なかったり、個人の継戦能力を落とす事で味方との連携が今まで以上に重要になったりと、BFVはこれまでの一種のお祭りゲーム的な面もあったBFとは一線を画する作品になっている言えるでしょう。
今作のグラフィックの向上と、これまで全兵士が使えていた3Dスポットの弱体化もその一環だと思われます。
リアルな戦場を演出するためには綺麗なグラフィックは必要不可欠ですし、肉眼で敵がマーキングされるという所謂SF的な3Dスポットを誰でも使えるのは非現実的だと思ったのでしょう。
しかし、映画でもゲームでもそうですが、リアリティを追求する事が必ずしも作品の面白さに繋がるわけではありません。
グラフィックが向上し、これまでのような3Dスポットが一部の兵科の装備でしか行えない物に弱体化されたことで、ユーザーは最新技術で作られた非常に綺麗なグラフィックを思う存分堪能出来る様になりました。
ですが、実際にプレイヤーがゲームをプレイする段階に入ると、これが大きな問題に繋がる事になります。
上の画像には敵が潜んでこちらを狙っています。
何処に敵が居るのかお分かりでしょうか?
正解はこの赤い丸で囲んでいる場所です。
綺麗なグラフィックは敵兵士のモデルまで埋没させてしまい、多くのプレイヤーが戦場で敵を見落としてしまう事態に陥りました。
特に匍匐状態の敵のステルス性は非常に高く、今作では伏せることで真価を発揮するMMGの存在もあって、前に突っ込むと見えない敵から一方的に撃たれて即死するというBFVの理不尽さは多くのプレイヤーが体験した事でしょう。
そもそも視認性が良かったとは言い難い最近のBF
実のところこの視認性の悪さは、今作のBFVが特に酷い状況ではあるものの、過去作であるBF3の頃から同様の不満が寄せられていました。
BF3以降は独特のリアルさを演出するために、グラフィック全体に青みがかったフィルターが施される様になった為、それが視認性の悪さに繋がっていたのですが、以前のBF1までは3Dスポットがあった為、夜のマップなどではその視認性の悪さに対して若干不満の声があったものの、BFVのようにプレイヤーがその問題に極度に悩まされる事はなかったのだと思われます。
因みにこのフィルターはBFVでも使用されているようで、以下の画像は通常の画面とフィルターを取り除いた画面とを比較したものです。
フィルターが外された下の画面の方が視認性が上がっているように思えますね。
グラフィックを調節して兵士を見やすくする予定
今回の調整ではそんな敵の視認性を改善する新しいシステムが導入されるようです。
以下の画像はその例として開発スタッフが提示した画像で、左側が調整前、右側が調整後らしいです。
若干ですが右側の調整後の方は敵兵士の明度が上がって見え易くなっているのがわかりますね。
また、薄暗い場所が多くて敵を見落としやすかった室内での視認性の改善も行う予定のようです。
まだ実際にアップデートされるまでは、これで本当にこの問題が改善されるのかどうかはわかりませんが、最近の開発陣はレンタルサーバーやこの視認性の問題など、長らくユーザーから不満が出ていた事にようやく着手してくれているようですので、その辺は現状余り芳しくないBFVの今後に少しばかり希望が持てますね。
もしかすると開発陣がかなり拘っていたバトロワモードが転けた事がその原因になったのかもしれませんが、何はともあれ狙って撃つのが醍醐味のFPSというジャンルで、視認性が悪いのは致命的な欠点と言っても過言では無いので、今月のアップデートでせめてこれだけはちゃんと直してくれることを祈りたいです。
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