【ゲームレビュー】スピード感のあるモンハンライクゲーム GOD EATER 3

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今回はSteamなどで発売されているアクションゲーム「GOD EATER 3」をクリアしましたのでその感想を書いていきたいと思います。

内容は本編のネタバレなどを含みますので、未プレイの方はご注意下さい。

また、この記事の内容は2021年現在の時点での最新バージョンのGOD EATER 3をプレイした物となっております。

概要

GOD EATER 3(以下GE3)はバンダイナムコから発売されている作品で、その名の通りGOD EATERのナンバリングシリーズの3作目になります。

GOD EATERは言わずとしれた巨大モンスター討伐ゲームであるモンスターハンターと同じ類の作品で、荒廃した世界の中で「アラガミ」と呼ばれる怪物を仲間達と一緒に倒していくゲームです。

ストーリーの舞台は過去シリーズから十数年後の世界となっており、触れた物が全て灰になってしまう謎の死の瘴気「灰域」による影響で人間の生存圏が非常に限られたものになってしまった世界の中で、アラガミと戦う為に灰域で活動ができる様に強制的に人体改造を施され、対抗適応型ゴッドイーター(Adaptive God Eater)通称”AGE”にされた主人公たちが、自分や仲間達の為に奮闘していきます。

特徴

モンハンとの分かりやすい違いは1つはゲームスピードの速さと武器で、モンハンが全体的にどっしりとした動きを基本としているのに対してGE3では素早い動きによる攻撃のみならず、何時でも銃(モンハンで言う所のボウガン系)に変形可能な「神機」という武器を用いて戦うなど、同じジャンルのゲームではあっても中身は全く違う物となっております。

他にも動き回る敵を正面に捉え続けるロックオン機能や、長距離をジャンプで高速移動するダイブなど、操作性を高めるための要素があったり、自分や仲間達が戦闘などで有利になるスキルを取得する事ができる育成要素も存在します。

また、NPCとの仲間を最大3人連れて行ける共闘要素や、敵を捕食するなどして特殊なバフを発動できるエンゲージ、リンクバーストといった一時的なステータス強化システムも取り入れられております。

しっかりとシナリオのあるRPGゲームの様なドラマティックなストーリー要素に力を入れているのもGEシリーズの持ち味の一つで、主人公は個性的なキャラクター達と交流を深めて行くことになります。

悪いと感じた部分

捕食攻撃とバースト状態

本作の大型モンスターの中でも灰域種と呼ばれるカテゴリーの物は、一定のダメージを受けて怒り状態になると捕食攻撃という物を行ってくるのですが、これ関連の部分に理不尽さを感じました。

この捕食攻撃は通常の攻撃とは異なり、攻撃が当たる直前にガードを成功させるジャストガード以外では防御不能、高威力、高追尾性能、予備動作が地味で攻撃実行までの間が短いというもので、これ自体が非常に避け辛い上に当たってしまうと敵がバースト状態という攻撃性能が大幅に上昇した状態になり、即死レベルの威力の攻撃を連発してくるのでどれだけ体力があってもそれが一撃で削られて自分な仲間が戦闘不能になる事が多々ありました。

予備動作をしっかりと見れた時などにはダイブを使って敵と距離を大きく空ける事で回避することも出来ますが、捕食攻撃を一度回避してもすぐにまた捕食攻撃を行ってくる事や、自分が当たらなくとも仲間に当たると結局バースト状態になってしまう事もあって、一度も捕食攻撃を食らわず、更にバースト状態にもさせず完封するというのはかなり難しく、この部分も理不尽さを感じました。

一応バースト状態では弱点が露出してその部分を狙うとダメージを稼ぎやすくなるというメリットもあるにはあるのですが、正直この点は敵が大幅に強化される事や捕食攻撃自体の性能の高さなどを考えるとプレイヤー側のデメリットを上回っているとは思えなかったので、もう少し捕食攻撃に対して対抗できる方法を用意して欲しかったです。

至近距離でのロックオン

本作には敵をロックオンする機能がありますが、一部の敵には近づくとカメラがうまく敵を真正面に捉えてくれず、敵の姿が見えなくなって攻撃の予備動作などが分からなくなる事がありました。

恐らくは空中を飛んでいる敵や大型の敵などを画面中央に捉え続けているとキャラクターの位置が見え辛くなってしまう事を考慮したのだとは思いますが、個人的には一度ロックオンした後は常に敵を真正面に捉える様にして欲しかったです。

作業感

メインストーリーを進めていく内に出てくるモンスターやマップなどが過去のミッションと被る事が多くなったり、敵がそれほど強くならず攻略方法がゴリ押し気味でも十分に倒せる事などもあって同じ作業を繰り返している感覚になる事がありました。

あまりに難しすぎると今度は逆にクリアできる方が限られてしまうので、この辺りの塩梅は非常に難しいと思いますが、個人的にはもう少し歯ごたえのある敵を用意したり、ミッション内容に幅をもたせるなどして欲しかったですね。

各動作に対応するボタンの設定

本作ではマップ上にアイテムが落ちている事があるのですが、それを拾うボタンとステップのボタンが同じなので良くアイテムを拾おうとしてステップが出てしまう事がありました。

また、ガードは武器切り替えボタンとステップボタンの同時押し、ダイブは武器切り替えボタンとジャンプボタンの同時押しといった感じで、武器切り替えボタンとの同時押しをする必要がある動作が幾つかあるのですが、これも時折同時押ししたボタンのどちらかの動作が暴発してしまう事がありました。

その一方でL2、R2、L3、R3などのボタンは殆ど使っていないので、できればもう少し各動作を色んなボタンに割り振って暴発しない様にして欲しかったですね。

良いと感じた部分

王道物のストーリー

ストーリーはあまり暗かったり深刻になりすぎず大団円で終わる王道物で最後まで展開に飽きずにしっかりとプレイ出来ました。

3Dムービーや時にはアニメーションや音楽を使った演出などもあって、かなり力が入っている印象を受けました。

ラストシーンではそれまでのゲームプレイ中に無かった様な特殊な演出が入って盛り上げてくれる点など見どころもちゃんとあり、詳細な設定に少し疑問が残る部分や、メインストーリー中でもう少し掘り下げて欲しかったキャラクターなどもいましたが、一つのゲームのストーリーとしては大きな破綻も無く非常にクオリティの高い物になっていると思います。

スピード感のある戦闘

敵の攻撃を素早く避けつつ強力な連続攻撃を叩き込んでいくのは非常に爽快感があり楽しかったです。

ボタン配置などの問題はありますが、アイテムの使用や長距離の移動など、他のゲームでは少しもたつくような部分も素早く行う事が出来てストレスがあまり堪らず、やりたいことがすぐにできる様になっていて好印象でした。

まとめ

ストーリー ☆☆☆☆

畳みきれない程の大風呂敷を広げて破綻する様な事も無く、大団円で終わり綺麗にまとまっている良いストーリーだったと思います。

ボリュームが少ない様にも感じましたが、まだ続きを作れそうな終わり方ではありますので今後のストーリー展開などに期待していきたいです。

アクション ☆☆☆

様々な武器や技が用意されていて最初は楽しいのですが、ゲームを進めていくにつれて最適解の様なものが割と早めに出来上がってしまいそこから終わりまでほぼ同じタイプの武器を少しずつ強化するだけで良く、アクションの幅が余り広くない印象を受けました。

敵がそれほど強力ではないので敢えて弱点属性を狙う様な武器を使ったり作ったりする必要もほぼ無く、メインストーリーでのミッション内容も代わり映えのしないもので作業感を感じました。

できればもう少しだけメインストーリーでのミッションの難易度を上げて、色々な武器や戦い方を試行錯誤する必要がある様になっていれば、アクションの面はもっと楽しめたのではないかなと思います。

音楽 ☆☆☆☆

本作ではストーリーや戦闘時の要所々々に適した音楽が流れて場面を盛り上げる役目を十分に果たしていると思いました。

一部のBGMは音量が大きすぎてキャラクターの声が聞こえ辛くなる場面もありましたが、全体的に見れば非常に高いクオリティを保っている様に感じました。

品質 ☆☆☆

ゲームの進行に関わる様な致命的なバグはありませんが、ロックオンの仕様やボタン配置、拠点内での移動の遅さなど細かい点で幾つか気になる部分がありました。

3Dムービーやアニメーションの質は非常に良かったのですが、ゲーム部分の方をもう少し最適化して欲しかったと個人的に思います。

総評 70/100点

スピード感のある素早い動きで大型モンスターと戦えるのは楽しかったのですし、ストーリーの展開も個人的には良かったのですが、メインストーリーでの遊びの幅がもっとあれば更に良いゲームになれたのではないかなと思いました。

2021年6月現在のバージョンは発売当初の頃に合った色々な不具合の修正やモンスターの強さなどの再調整が行われている物のようですが、そういった部分も含めこの作品で得られたデータなどを活かして次回作でも更に良いゴッドイーター作品を作ってくれることを期待したいです。

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