メイドインアビス 感想

今回はAmazonプライムビデオでメイドインアビスを全話見ましたのでその感想です。

内容はネタバレになりますのでご注意下さい。

奈落に向かっての大冒険

まずこの作品の大まかな設定を説明しますと、この世界のある島には超巨大な穴(アビス)が開いており、この穴の中には遺物と呼ばれる古代の技術が使われた様々なお宝が眠っています。(遺物の性能によってはそれだけで国同士の力関係を変える事もある)

このお宝やそれを巡る冒険を求めてかれこれ1900年間もの間、多くの冒険者(作中では探窟家と呼ばれる)がその穴に潜り続け、遂には穴の周囲に街まで出来るようになりました。

主人公のリコはその街の孤児院に暮らす12歳の少女で、ある日一人前になる為の修行と仕事を兼ねた遺物探しの際、体の一部が機械で出来た不思議な少年と出会います。

リコは記憶を失っていたその少年にレグと名付け、一緒に孤児院で暮らすことになるのですが、ある日地下に潜っていた彼女の母である探窟家のライザが送ったと思われる荷物が地上に届き、その中に「奈落の底で待つ」と書かれた手紙が入っていました。

リコはこの手紙は母のライザが自分宛てに書いたものだと感じ、まだ探窟家としては未熟者という状態で有りながらも、レグと一緒に手紙に記されている奈落(アビス)の底を目指す事を決意します。

メイドインアビスは、そんなリコとレグの波乱万丈の旅を描いた作品です。

また、原作は2019年3月現在ではまだ連載中であり、単行本は7巻まで発売されております。

アニメは今の所全12話の1クール分作られておりますが、既に2クール目の制作が決定している他、劇場版総集編が上映されるなど、非常に人気が高い作品だと言えるでしょう。

連載はWEBコミックガンマで行われており、幾つかの話を無料で読むことが出来る為、興味のある方は是非一度以下のURLから公式ページに飛んで読んでみて下さい。

メイドインアビス|WEBコミックガンマ 公式サイト
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』呼ばれる...

可愛い絵柄と時に残酷な世界観

絵柄はほんわかとした柔らかい雰囲気があり、子供向けの絵本のような無邪気で可愛らしい感じになっているのですが、それとは対象的にアビスの世界観は結構残酷で普通にグロい描写があったりと、中々に衝撃を受ける作風でした。

ジブリアニメを彷彿とさせるような綺麗な世界観とは裏腹に、死という概念が物凄く強調されているアニメですが、常に緊張感のあるシリアスな描写が続くわけではなく、主人公達の子供らしい無邪気さや可愛い動物の描写、所々で挟まれる生々しいギャグなどもあり、絶妙な所でバランスを取っているように思います。

とにかく危険なアビス

この残酷な世界観の構築に一役買っているのが巨大な穴であるアビスの設定です。

アビスの内部には大量の原生種と呼ばれる獰猛な生き物が住んでおり、更には普通に移動することすら困難な場所も多数ありますが、それ以上に恐ろしいのがアビスの呪いと呼ばれる避けられない障害です。

このアビスの呪いとは、穴を降りる際には何の問題も無いのですが、上に行く際には必ず発動し、人体に何らかの悪影響を与えるという設定になっており、作中ではこれを上昇負荷と呼んでいます。

アビスの内部はその深さによって幾つかの階層に分類されていて、1層から3層辺りの上昇負荷は吐き気がしたり頭痛がするという割と軽い物なのですが、4層では全身の穴から血が吹き出して激痛が走り、5層では全感覚が喪失して自傷行為を行うなど、深く潜れば潜る程危険度が増していきます。

アニメでもリコが4層で原生種から逃げる際に、やむを得ず上昇負荷を受けてしまうのですが、その際の描写は見てられないぐらい痛々しく壮絶な物でした。

また、6層の上昇負荷にもなると人間性の喪失(体が溶けてドロドロになり自我のない別の生物になる)か、もしくは死という、一度でも受けると致命的な物になり、7層の上昇負荷では確実な死が訪れるので、帰還することが実質不可能になる為、この6層以降に潜る事を作中では絶界行(ラストダイブ)と呼ばれています。

それでもアビスに潜る人々

リコとレグの目的はこんな場所の奈落を目指す事なので、上昇負荷に耐えられる機械人形のレグとは異なるリコにとっては、もし成功したとしても実質その一生をアビスの底で過ごす事を意味します。

ですがリコに限らず1900年もの間ずっとこのアビスに潜る人々が絶えなかったのは、それだけ人間が冒険と未知の可能性を求めているからだと言う感じの事がナレーションで語られており、その中でも印象に残っているのが、「憧れは毒より強く、病より深く人を捉える。一度捕まると決して逃げられない。それはまるで呪いだが、冒険者たちはみな進んで身を投じていく。彼らにとって、憧れのない人生は死よりも恐ろしいのだ」という物で、凄惨で危険なアビスの描写だけでは無く、こうした探窟家達の心情が描写がされているのが良かったです。

作中ではアビスの中だけではなく地上の様子が描かれる事もあり、そこはアビスのすぐ側であるにも関わらず凄く穏やかな雰囲気で、危険なアビス内部とは全く違う風景なのですが、この対比が生きることよりも憧れを求める人々の存在やその情熱をより際立たせているように思いました。

2期が凄く楽しみ

アニメを見た後に続きが気になって原作を大人買いしましたが、まだまだ面白い展開が多くあるので、これを動いている絵で見られる日が楽しみです。

アニメではベニクチナワとの戦闘や、ネリタンタンの設定にあった外敵から巣を守る為に出口で密集陣形を取るシーンなど、原作には無いような描写もありましたので、そういうシーンにも期待したいですね。

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