【雑記】ナチスが敵のFPS「Wolfenstein」シリーズの無修正版がドイツにて正式に発売

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皆さんは「Wolfenstein」というシリーズ作品を知っておられますでしょうか。

このゲームはアメリカのゲーム会社「id Software」が開発しているFPSゲームシリーズで、初代である「Castle Wolfenstein」が1981年に発売されたかなり歴史のある作品なのです。

そしてこの作品の一番の特徴が、敵がナチスであるという事で、ドイツで無修正のまま発売するのはちょっとマズイ感じのゲームだったのですが、今回はそんなシリーズの11作目と12作目である『Wolfenstein: Youngblood』と『Wolfenstein: Cyberpilot』において、初めて無修正のインターナショナル版が発売されるということでちょっとした話題になっているようです。

レーティング団体のルール変更によって実現

この件は、ドイツのゲームレーティング団体であるUSKが、『Wolfenstein: Youngblood』と『Wolfenstein: Cyberpilot』に18禁のレーティングを課した事で実現したとの事です。

このUSKは、その名の通りゲームなどの作品の内容から18禁や12禁などの年齢制限を設ける団体なのですが、今までナチスを題材にしてきた「Wolfenstein」シリーズの無修正版(インターナショナル版)に対しては、そもそも審議自体をせずに発売を認めないという対処が行われてきました。

その理由には、ドイツの特殊な法律が関係しています。

ドイツではナチスのシンボルである鉤十字などの使用が、芸術や学術研究などの例外を除いて法律で禁止されているので、そういった物が普通に出てくる「Wolfenstein」シリーズの無修正版は法律的にアウトだったので、審議すること自体が不要でした。

ですが、近年ではゲームという物に対する考えも変わってきた為なのか、この例外である「芸術」枠にゲームも入る事になったのか、今回は映画作品などと同じ様に無修正版にも年齢制限が設けられ、ドイツ国内での販売が認められた形となったようです。

国の特色が出る様々な規制

サブカルチャーに対する規制というのは各国の特徴が出てくる部分であります。

このドイツのナチスに対する規制もそうですが、例えば日本の場合では人体の扱いに関する規制が厳しく、四肢切断などのグロテクスな要素のあるゲームが日本で発売される際には、敵の体を刃物で切っても切断されない様に修正が行われたり、薬物に対して厳しい取締を行っているオーストラリアでは、このブログでも批評した「We happy few」が、薬物を使用する点を指摘されて一時発売禁止処分を受けたりと、ゲーム内容や販売に関して大きく影響を与えることがあります。

日本語版バイオハザード7のグロテクス表現の規制が物議を醸したのは記憶に新しい

一般的にゲームのユーザーはこれらの規制に対しては否定的に受け取る方々が多く、私自身も開発者が想定した通りの作品の魅力を十分に楽しむことが出来なくなるのは困りますので余り好きではありません。

今回の「Wolfenstein」の例のように、今後はそういった規制がゲームなどのジャンルからは少しでも無くなっていってくれる事を願いたいですね。

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