2023年7月20日、ガンダムエボリューション(以下ガンエボ)の公式ツイッターと公式サイトにて、2023年11月30日を以てガンエボのサービス提供を終了する事が発表されました。
ガンエボとは
ガンエボは様々な個性を持つガンダムシリーズの機体で勝敗を競う6vs6のFPSゲームとして、2022年9月20日にサービスが開始されたガンダムゲーです。
戦場の絆を始めとする一部の作品の様なコックピット視点を再現した形での重量感のあるFPS仕様のガンダムゲーとは異なり、カジュアル系FPSゲームの様な軽快な操作性の対戦ゲームとして作られた本作は普段ガンダムにあまり関心が無いようなFPSゲームファンでもとっつきやすいゲーム性となっており、基本プレイが無料という事もあってか、サービス開始当初はガンダム界隈だけでなくFPSゲーム界隈でも注目される結構な話題作でした。
低迷していった人気
しかし、その後ゲーム内容が似ているオーバーウォッチ2のサービス開始による人口流出や、各機体の入手方法や、主に格闘機体が強すぎるバランス調整に関するユーザーからの強い不満などもあり、Steam版のユーザー数はピークの55437人から急速に減少していきました。
その結果、ガンエボのSteamユーザー数は1000人以下という、6vs6のオンラインゲームの人口としてはマッチングがスムーズに行われない可能性がある数値まで低下し、今回のサービス終了の告知が行われる以前からゲーム自体の存続が危ぶまれる状況でした。
Steamのユーザー数はあくまでも日本以外の海外ユーザーのデータであり、日本ユーザーがガンエボをプレイする際に用いている「Bandai Namco Launcher」のユーザー数は含まれない為、一部では「海外では廃れているが、日本ではまだそれなりの人口が維持されている」という意見もありましたが、今回の告知内容から察するに、日本でも海外とあまり変わらないユーザー数になっていたのだと思われます。
約1年2ヶ月でのサービス終了に
今回公式サイトにて発表された告知内容によると、ガンエボのサービス終了が決定された理由は「継続的にお客様にご満足いただけるサービスの提供が困難」と判断された為との事でした。
恐らく人口の減少によってマッチングに悪影響があった事や、基本無料プレイのゲームに欠かせない課金が十分に見込めない事などが今回の決定に繋がったのだと思われます。
しかし、機動戦士ガンダムバトルオペレーション2は現在サービス期間が約5年目、昨年サービスが終了した機動戦士ガンダムオンラインもサービス期間が約9年3ヶ月あった事を思うと、今回約1年2ヶ月でサービスが終了するガンエボは同じ対戦要素のあるガンダムゲーの中でも非常に短命である為、お財布事情が相当苦しかった事が予想されます。
ヒーローシューティングというジャンルの難しさ
本家のオーバーウォッチもそうですが、このジャンルはゲームだけでなくバランス調整も非常に難しく、少なくとも日本では十分な課金が見込める程に大衆受けする様なジャンルではない様に感じます。
日本で流行るこのタイプのゲームは大規模戦やカジュアル系の作品である様に思いますので、出来ればその両方の特徴を持っていたガンオンの続編を今回のの失敗を糧に作ってくれないかなーと個人的に期待しています。
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