以前からPCでサービスが行われていたMTG Arena(以下MTGA)ですが、前回のアップデートにより待望の日本語化が行われました。
待望の日本語化!
以前までは英語でしたので日本人でそれまでMTGに触れたことの無いプレイヤーにとってはカードの効果が良くわからなかったり、カード名を調べる時に少し面倒だったりすることがあったのですが、今回のアップデートによりそれらの問題が解消されました。
日本語化することによって、日本人プレイヤーがこれまで以上に増えると思いますので、まさにMTGAを始めるには今が打って付けのタイミングだと思います。
なのでまだプレイした事の無い方は是非この機会に以下のURLからゲームをダウンロードして遊んでみて下さいねー。
運命のきずな/Nexus of Fate がBO1(一本先取)ルールで使用禁止に!
こちらは既にプレイしている方はご存知の事かとは思いますが、運命のきずな/Nexus of Fateというカードが公式からお仕置きをくらってしまいました。
BO3(二本先取)ルールでは現在でも使うことが出来ますが、今まで色々文句を言われていたカードですのでやっぱりねという感じです。
問題となっていたのはカードとしてのパワーよりもMTGA上での意図的な遅延行為の方が大きかったようです。
事実、MTGの公式も運命のきずな/Nexus of Fateを使用した代表的なデッキであるターボ・ネクサス(濃霧/Fog系と呼ばれる戦闘ダメージを無効化するカードで時間を稼ぎつつ、運命のきずな/Nexus of Fateによる追加ターンでTeferi, Hero of Dominaria / ドミナリアの英雄、テフェリーの忠誠度を稼ぎ、奥義を発動して相手の場のカードを追放しまくり、何も出来ないようにして勝つ戦法)はそれほど大会で結果を出しておらず、環境を支配する程ではなかったとの見解を示しております。
《運命のきずな》は、カードパワーの基準においては禁止に値しません。
このカードは「マジック25周年記念プロツアー」に先がけていくらか話題になり、スタンダードで「ターボ・フォグ」が再登場しましたが、プロツアー本戦では165人中6人の使用者数に留まり、トップ4入賞を成し遂げた者もいませんでした。
最近のグランプリに目を向けても、《運命のきずな》が最後にトップ8入りしたのはエリック・フローリッヒ/Eric Froehlichが使用して入賞したグランプリ・ロサンゼルス2018(リンク先は英語)、つまり昨年の8月までさかのぼります。『ラヴニカのギルド』の発売とともに『カラデシュ』ブロックと『アモンケット』ブロックがローテーションでスタンダードから去り、私たちはそれに伴いメタゲームが再び変化するのを見守り、健全な環境であることを確認しました。
《運命のきずな》はコントロール・デッキに居場所を見つけましたが、環境を支配するまでには至りませんでした。スタンダードは引き続き多様性にあふれ、さまざまなアーキタイプがしのぎを削っています。
https://mtg-jp.com/reading/publicity/0031740/
禁止の原因はMTGAの仕様と悪質な遅延行為
このゲームでは時間切れギリギリになるまで手順を進めず、1ターン毎に異常に時間を掛けて相手がうんざりして投了するのを待つという悪質な遅延行為を行う輩がたまにおります。
今回の運命のきずな/Nexus of Fateはその効果とMTGAの仕様を組み合わせることによって遅延行為をほぼ無限に行えるという、悪質なプレイヤーにとってはまさに最強のカードでして、実際に有名な事案では配信サイトのTwitchで、MTGのプロプレイヤーでもあるシャハール・シェンハー氏が対戦相手に勝つ寸前に、その対戦相手がこの運命のきずな/Nexus of Fateによる意図的な遅延行為を始めてしまった事がありました。
MTG界隈では有名なプロプレイヤーでもあるシャハール・シェンハー氏が遅延行為を行われている事もあって、その配信には多くの視聴者が集まり、ついにはMTGAのディレクターであるクリス・クレイ氏の目に止まることになります。
開発者であるクリス・クレイ氏も配信を見ていることを知ってか知らずか、遅延行為による嫌がらせを対戦相手はその後も続けて決着が着かず、試合開始からとうとう107分が経過した所で、クリス・クレイ氏がその対戦相手を一時的にBAN(2時間だけ)し、対戦はシャハール・シェンハー氏の勝利に終わるのですが、この件は運命のきずな/Nexus of Fateによる遅延行為の悪質さと、MTGAが意図的な遅延行為を非常に行いやすい仕様になっている事を表した象徴的な出来事と言えるでしょう。
今回の運命のきずな/Nexus of Fateの禁止はこれらの事態を重く見た運営の配慮かと思われます。
MTGAの公式はループを使用した意図的な遅延行為を行うプレイヤーを特定する方法の改善に取り組み、必要な措置(恐らくはBAN)を取ると言っていますので、この遅延行為を巡る問題は今後のMTGAの大きな課題の一つとなりそうですね。
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