【ゲーム批評】初代ボーダーランズ

今回は最近HDリマスター版が配信されて話題となった、初代ボーダーランズの感想を書きたいと思います。

日本語化について

少し前までは面倒な日本語化作業が必要だったPC版の初代ボーダーランズですが、最近行われた更新によってHDリマスター版が新たに追加され、そちらが日本語に完全対応してくれたお蔭で日本語化作業は必要なくなりました。

バグ:画面が暗い&アイテムが黒い問題

これは日本語環境特有のバグだそうです。

以下の画像の様にインベントリ欄の武器が黒いシルエットになってしまっていたりする場合は、画面が暗くなるバグが発生している可能性が高いです。

こうなってしまうのは、設定ファイルの中身までもが日本語化されてしまい(Trueとなるべき場所が「正」になってしまったりしている)、正常なファイルの参照が行われない事が原因らしいです。

ですのでこのバグは、問題を起こしているファイルを削除することで解決することが出来ます。

やり方としては、以下のパスの場所にある「Core.jpn」を削除して下さい。

“steam\steamapps\common\BorderlandsGOTYEnhanced\Engine\Localization\JPN\Core.jpn”

そうしましたらゲームを再起動して、インベントリ欄の武器が黒いシルエットではなく、以下の画像のようにちゃんと表示されている事を確認して下さい。

大抵の場合はこれだけで解決するはずですが、稀に解決しない時がありますので、その場合は以下のファイルパスにある「Config」フォルダを丸ごと削除して、再度ゲームを起動してみて下さい。

“Documents\My Games\Borderlands Game of the Year\WillowGame\Config”

上手くバグが解決されていれば、画面の明るさも改善されます。

以下の画像が改善前の明るさで、

以下の画像が改善後の明るさです。

改善前の状態でもゲームプレイ自体に大した支障はありませんが、気になる方はこの方法で修正すると良いでしょう。

概要

本作は、銀河の片隅にある惑星パンドラを舞台に、プレイヤーはエイリアンの超技術を収めた財宝「Vault」を求めるVaultハンターとして、一癖も二癖もあるキャラクター達の突拍子もない依頼を達成しながらVaultの謎に迫っていくFPSゲームです。

特徴

荒廃した世界を舞台にしたオープンワールド

マップはFARCRYシリーズのようにオープンワールド方式になっており、通常の一本道のFPSとは違って基本的に何処へ行くのも自由です。

惑星パンドラは全体的に自由と暴力が支配する場所となっており、危険な原生生物や、無秩序な殺害と略奪行為を生業とするバンディット、Vaultを求めてやってきた強欲な企業「ATLAS社」の私兵部隊であるクリムゾンランス、更にはVaultを守護するエイリアンなど、兎に角周りは一部を除いて敵だらけな為、少し道を歩けば即座に大量の敵に絡まれる事になります。

タイトルにもなっている「Borderlands」とは紛争地という意味でもありますので、まさにその名前に相応しい環境と言えます。

プレイヤーはそれらの敵を持ち前の銃とスキルで打ち倒し、様々な依頼を達成していかなければいけません。

他のキャラクター達からの依頼を目標を達成することで、経験値とお金に加え、時には武器やシールドなども追加で得ることが出来ます。

ハック&スラッシュ要素

ボーダーランズが通常のFPSと異なる部分は幾つかありますが、その中でも一番の特徴はFPSというゲームでありながらハック&スラッシュ要素が加えられている所です。

プレイヤーキャラにはレベルがあり、敵を倒したり依頼を達成することで経験値を得てレベルアップすることが出来ます。

レベルが上がるとスキルポイントが1つ貰え、このポイントを使うことでキャラの新たな能力を開放したり、或いは既に開放している能力を強化することが出来ます。

また、取得できる武器やシールドなどのアイテムにもレア度、個々の性能の違い、装備する為に必要なレベルなどが設定されており、強力なアイテムを手に入れることが出来れば一気に戦闘を有利に進める事が出来るようになります。

強力なスキル

プレイヤーキャラとして選択することが出来る4人の各キャラクターには、それぞれ1つずつ固有のスキルが与えられております。

例えばソルジャーの場合は、地上に設置して相手を自動で迎撃してくれるスコーピオタレットをスキルとして使用することが出来ます。

スキルは一度使用すると、再使用までには一定時間のクールタイムが必要ですが、上手く使うことで強敵を難なく倒すことも可能です。

悪いと思った部分

地形の作り込みの甘さ

平坦な地面なのに何故か引っかかってしまう部分があったり、通行不可に設定されている場所が曖昧で、一瞬スタックした様な状態になってしまったりと、マップのバグ取りが不十分な点が見られました。

あっさりとし過ぎなストーリー

本作には魅力的なキャラクターが多数出てきてくれますが、その殆どが大した掘り下げもなく本編のストーリーが終わってしまうのが気になりました。

ストーリー全体の流れにしても、なにか劇的な演出があるわけでもなく、かなり淡々と進行し、最後はあっさりとゲームが終わってしまいますので、プレイ時間の長さの割にはそのボリュームが少なく感じます。

2作目となるボーダーランズ2、及び3作目のプリシークエルでは、ハンサムジャックという魅力的な敵キャラや、星の運命を賭けた戦いという壮大なスケールとそれに伴う演出で物語を大いに盛り上げてくれますが、残念ながら初代となる本作ではその部分が少し弱い様に思います。

遅すぎる弾速

本作の武器にはダメージが数%向上したり、火や酸などといった属性攻撃が付与される「武器ボーナスMOD」という概念が有るのですが、この中にはプレイヤー側には公開されていない弾速という隠しステータスが存在しております。

ボーダーランズ2、及びプリシークエルでは、基本的にエレメンタル武器と呼ばれる特殊効果を付与された武器の弾速は遅く、エレメンタル武器ではない無属性武器の弾速は速く設定されているのですが、本作ではエレメンタル武器か無属性武器かは問わず、武器によってその弾速が決定されますので、遅い武器はとことん遅く、数メートル先の敵を撃つのにさえ偏差射撃が必要になってしまう物もあります。

弾速のステータスも公開されていれば気をつけることが出来るのですが、良いと思った武器でも実際に使うと弾速のせいでかなりがっかりな性能の場合もあり、この仕様には少しストレスを感じる部分もありました。

良いと思った部分

個性的なキャラクター達

医師免許を持っていない事にコンプレックスを抱えている闇医者のZedや、武器商人のMarcus、本作では量産機という事でバリエーションが多いクラップトラップなど、続編である2やプリシークエルに比べる若干その本編での行動が大人しめではありますが、強烈な個性を持ったキャラクター達はボーダーランズの世界観をプレイヤーに印象付ける為の重要な要素と言えるでしょう。

彼らは基本的に自由奔放で、真面目な雰囲気のゲームではまず出てくることは無いであろうキャラクター達なので、その独特な魅力は他の作品では中々味わえない物になっていると思われます。

吹き替えのクオリティ

ゲームの内容が突飛な物であったり、キャラクターに異常な人物が多くなればなる程、それを十分に伝えてくれる吹き替えのクオリティの高さが求められるのですが、本作ではそのクオリティは十分で、イカれたキャラクター達の個性を見事に表現してくれています。

敵が倒される際の断末魔なども個性豊かで、戦闘の面白さや爽快感にも繋がっております。

多様なスキル

本作で使用することが出来る各キャラクターのスキルは大きく分けて攻撃型、防御型、援護型の3つがあり、どのスキルを伸ばすかによって、戦闘面での性能が大きく変わってきます。

攻撃型を伸ばして敵を殲滅したい方や、安全第一で防御面を充実させたい方、協力プレイを重視する方などの、多様なプレイヤーの需要に答え、尚且ゲームとしての面白さを損ねないこのシステムは、FPSゲームが陥りがちな出来ることが限られていることによるマンネリ感を解消させ、レベルを上げることで確実に強くなるというハクスラ要素のあるFPSとして本作の完成度を見事に高めている様に思います。

多様な武器

ハンドガン、リボルバー、アサルトライフル、ショットガン、スナイパーライフル、ロケットランチャーといったFPSでは定番とも言える武器と、エイリアンの技術を使った特殊な武器が用意されている為、普通のFPSと同じ様に色んな武器を使った戦闘が楽しめる他、それぞれの武器の性能が異なっているので強力な超レア武器を求めてトレハンをするという楽しみ方も可能になっており、遊びの幅を広げる事に成功しています。

プレイヤーを飽きさせないリプレイ性

レベルアップによる成長や新しい武器の発見などの存在によって、気付けば何時間もプレイしてしまっている程の中毒性があり、一度ストーリーをクリアしても2周目が用意されているので、プレイヤーを飽きさせないように配慮した作りになっております。

使用できるキャラクターも4人居ますので、一人のキャラクターでクリアしても残りの3人のキャラクターでまたゲームを楽しむことも可能で、DLCなども合わせれば思った以上に長い時間遊ぶことが出来るゲームになっています。

まとめ

アクション ☆☆☆☆☆

シューティングゲームとしてみると、プレイヤー側も敵側も体力が多い上に、レベルさえ上げておけば大抵の敵には勝つことが出来る為、シビアな動きが必要な場面や戦いにおける緊張感はあまりないのですが、大量に湧いてくる敵や、スキルが存在することによって可能になる能動的な戦闘スタイルにより、迫力と爽快感のある派手な戦闘を楽しむことが出来ます。

協力モードを使用していなければ、大抵の場合は多勢に無勢の状況で敵と戦うことになりますので、そういった状況をたった一人でどうやって切り抜けるのか、という部分にこのゲームの醍醐味があるように感じます。

また、敵によって武器の属性を切り替えたり、弱点を狙って大ダメージを与えたりと、少し不利な状況であってもプレイヤー自身の工夫やスキル次第で打開できる要素を作ってくれている事もあり、多少レベル差のある敵に対しても十分に渡り合える点が良かったです。

ストーリー ☆☆☆

ボーダーランズシリーズが持つVaultを探すという基本的な部分は本作でも同じですが、まだVaultに関する設定がまとまっていなかったのか、2やプリシークエルでの劇的な展開の数々に比べると全体的に物語の動きが乏しい印象が否めません。

目に見えて派手なイベントが起きるわけでもなく、淡々と話が進んでいくので、本作のストーリーはあくまでも2以降のシリーズに続く準備作としての物であるように思いました。

音楽 ☆☆☆☆

通常時と戦闘時にBGMが切り替わったり、レベルアップや買い物をするとちゃんとそれに対応したSEが鳴るなど、基本的な事がしっかりと出来ているように思います。

印象に残るBGMがあったかと言われるとそうでもありませんが、逆に耳障りな物があったわけでも無いので、ハック&スラッシュという長時間プレイするゲームとしての物としては十分だと感じます。

また、自分が操作する各キャラクターには敵にクリティカルヒットを与えて倒した時や、「Badass 」と呼ばれる通常のものより強い敵を倒した時などには専用の挑発的なセリフを喋る点などは、プレイヤーに達成感を与える為の細かな部分での作り込みがされていて好印象でした。

品質 ☆☆☆☆

日本語版環境でのみ発生する細かなバグがあり、マップ上では通行不可な場所の付近に飛び乗ってしまうと一瞬スタックしたような状態になって操作が出来なくなったり、地面に設置されているパネルとパネルの間の判定がしっかりとくっついていない為か、通行しようとしたキャラクターが引っかかってしまう場所があったりと、十分なバグ取りが出来ていない様に感じる点がありました。

また、HDリマスター版では新たに画面右上にミニマップが追加されているのですが、このミニマップが異常なほどズームインされた状態になっている事があり、周囲の状況を確認し難くなってしまう場面などもありました。

ゲームが進行不可になってしまうような目立ったバグが無い事が幸いですが、HDリマスター版を出すのであれば、こういったバグは取り除いておいて欲しかったです。

一方で、武器やキャラクターの造形は非常に優れており、爆発やダメージを与えた際のエフェクトなども見やすく、戦闘面に関わる仕様などは全体的にしっかりと作り込まれており、プレイヤーの事などを十分に考えてシステムが練られていると思います。

総評点数 80/100点

2009年に発売された本作ですが、10年近い歳月が経過した今プレイしても全く古臭さは感じず、寧ろ十分な程にのめり込めるゲームとして楽しめる部分には、その後に続編が発売され、2019年の今尚多くのファンを生み出す大人気シリーズとなるに至った実力を感じざるを得ません。

近年ではハック&スラッシュ要素のあるゲームが人気を博しており、様々な名作が日々生まれておりますので、今更古いゲームである本作をプレイしても新鮮味が無く、思った程には面白く無いのではないかとプレイする前には少しだけ思っておりましたが、優れた作品という物は、どれだけ時が過ぎてもそのクオリティが色褪せる事はないと再認識させてくれた作品でした。

本作はシューティングゲームとしての完成度の高さは勿論の事、トレハン要素やキャラクターの育成要素、更にはオンラインでのフレンドとの協力プレイ要素などに加え、良い意味でテキトーな緩い雰囲気もある世界観によって、FPSにあまり触れる機会が無かった初心者から、ずっとFPSに関わってきた上級者まで、多くの人々が楽しむ事ができる作品であり、どのような方に対しても自信を持ってオススメ出来る一作であると思います。

ボーダーランズの世界観を最初から知りたい方や、ハック&スラッシュの名作をプレイしたい方は是非ご購入下さい。

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