基本セット20によって、数多くの強力なエレメンタル種族のクリーチャーが追加され、今までは作るのが難しかったエレメンタルデッキを組むことが出来るようになりました。
そこで今回は、そんなエレメンタルクリーチャーの中でも特に強力な効果を持つ「発現する浅瀬」を主軸にしたエレメンタルデッキを紹介します。
デッキ構成
-土地(25)- |
-呪文(5)- |
-クリーチャー(25)- |
-プレインズウォーカー(5)- |
発現する浅瀬について
まず今回のデッキの主役となる「発現する浅瀬」について少し解説します。
このカードは(1)(緑)(青)の3/1/1のエレメンタルクリーチャーで、単純にクリーチャーとして見ると、その非常に低いパワーとタフネスから攻撃にも防御にも心許ない存在なのですが、その分「自分自身を含めた他のエレメンタルクリーチャーが、自分のコントロール下で場に出た時、デッキの一番上のカードを確認して土地であれば場に出し、土地で無ければ手札に加える」という、デメリット皆無の超強力な効果を持っており、手札補充と土地肥やしの両方がなんとこのカード1枚で出来てしまいます。
これだけ強力な効果を持っていながら伝説系のカードでもない為、場に複数出せるのも魅力の一つであり、その際の大量ドロー+土地肥やしの凄まじさは必見です。
チャンドラとの相性抜群
この「発現する浅瀬」の能力を最大限発揮してくれるプレインズウォーカーが、今回の基本セット20で追加された「炎の侍祭、チャンドラ」です。
「炎の侍祭、チャンドラ」の+0能力の一つに、速攻持ちの赤の1/1エレメンタルクリーチャーを2体召喚する物があるのですが、これを「発現する浅瀬」が場に出ている状態で使えば、単なる弱いクリーチャーを2体出すだけの能力が、ドローと土地肥やしをマナを使用せずに毎ターン2回行える超強力な能力になり、圧倒的なアドバンテージを得る事が出来ます。
「発現する浅瀬」と「炎の侍祭、チャンドラ」は共に3マナという非常に少ないコストで場に出すことが出来るので、土地肥やしを行わない場合でも、上手く土地が回れば4ターン目にはこの布陣を完成させることが可能なのも嬉しい所です。
壁役には再燃するフェニックス
「再燃するフェニックス」は死亡時に0/1のエレメンタルトークンを場に出し、次の自分のターンのアップキープ時にそれを生け贄に捧げて復活する能力を持っておりますので、今回のエレメンタル系のデッキに組み込む事が可能です。
エレメンタル系デッキでは疎かになりがちな飛行クリーチャーへの対処と、4/4/3の蘇生能力持ちという事で、クリーチャーデッキが苦手な「煤の儀式」、「肉議場の叫び」、「浄化の光」といった白や黒の一掃系の除去カードにも耐性があり、敵の攻撃をブロックした際に死亡すれば、エレメンタルトークンを出現させる事によって「発現する浅瀬」の能力を起動する事も出来るなど、エレメンタルデッキの壁役としては最適なカードでは無いかなと思います。
プレインズウォーカーでダメ押し
「発現する浅瀬」の能力で十分にカードと土地を手に入れたら、プレインズウォーカーを召喚して一気に勝負を決めに行きます。
使用するプレインズウォーカーは、出すだけで強い「世界を揺るがす者、ニッサ」と、打ち消し耐性を持ち、尚且絶大的な破壊力を持つ「目覚めた猛火、チャンドラ」です。
「世界を揺るがす者、ニッサ」は、「発言する浅瀬」の出した大量の土地カードを有効活用する事が出来ますし、「目覚めた猛火、チャンドラ」は場に出て+2能力を1度発動するだけでも十分に仕事をしてくれますし、盤面が押されている状態であれば-3能力を発動して一掃することも可能です。
強力な飛行クリーチャー等が多いデッキは苦手
エレメンタル系のカードは効果は強力ですがクリーチャーとして見ると小粒な性能をしておりますので、強力なクリーチャーを多数並べられるとそのパワーに圧倒されてしまう事がありました。
一応こちらも「はびこる精霊」や「乱動の座、オムナス」と言ったカードでパワー勝負を仕掛けることも可能ですが、白系の元からパワーもタフネスも高い飛行持ちクリーチャーを大量に並べられるのはキツイものがあります。
大量ドローが気持ち良い
「発現する浅瀬」の能力で従来のデッキではまず出来なかったようなデメリット無しの大量ドローが出来るのは非常に強力で、他のデッキでは味わえない爽快感があります。
「発現する浅瀬」はアンコモン枠のカードですので、ワイルドカードの消費がそれほど苦ではなく簡単に集められるので、興味のある方は是非このカードを使ったエレメンタルデッキを組んでみて下さい。
大量ドローを利用して、「心理腐食」などを用いたライブラリーアウトデッキを組んで見るのも良いかも知れません。
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