【ゲーム批評】閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明- 批評

今回はSteamやPS Vitaなどで発売されている「閃乱カグラ SHIONOVI VERSUS」の批評です。

内容はネタバレなどを含んでいるため未プレイの方はお気をつけ下さい。

また、人が居なくて十分なプレイができなかった為、オンライン対戦関連の部分については批評しておりません。

特徴

この作品はマーベラスが製作したアクションゲームで、魅力的な女性キャラクター達のやや強引な下ネタが特徴的な作品です。

この「閃乱カグラ」シリーズはマーベラスの看板的な作品でも有り、ゲーム作品だけでなくアニメやマンガなど、多様なメディア展開が行われている2020年現在でも根強い人気を誇る作品ですが、本作「閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-」(以下:SV)はシリーズ初のPS Vita作品ということもあってか、戦闘システムが前作の「閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-」の様なベルトスクロールアクション方式ではなく3Dのフィールドを有した無双系方式が採用されており、本作以降の「閃乱カグラ」シリーズのアクションゲームの基礎となった作品でもあります。

戦闘は無双シリーズらしく弱攻撃と強攻撃の組み合わせで行うようになっており、キャラクターがレベルアップするごとに新たなコンボルートが使用可能になります。

また、力を開放することによって自身をパワーアップさせる「忍転身」や、防御力を犠牲に絶大な攻撃力を得る「命駆」などの変身システムが組み込まれており、これに合わせてキャラクターの衣装が変化したり、敵を強攻撃などで吹き飛ばすと衣装が破れ、下着姿になるというお色気要素などがあり、一般的な無双シリーズとは異なった閃乱カグラシリーズならではの要素も取り入れられております。

また、ゲーム内ショップで衣服や髪型を購入することでキャラクターのコスチュームを変更することが出来る着せ替え要素も含まれております。

悪い点

カットインでストーリーの会話が途切れる

本作ではフィールド上でのキャラクター同士の会話があるのですが、これは秘伝忍法や変身、攻撃によって衣装が破れるなどしてカットインが入るとその時流れているセリフが中断され、カットインが終わった後にセリフの音声がまた頭から再生されるようになっています。

これは会話の内容が分からなくなる事を懸念した故の仕様だとは思うのですが、このゲームは敵と戦闘していると上記のカットインが割と頻発する為に、会話が中断され続けて一向に進まずに戦闘の方が先に終わってしまう事がある為、ちゃんと最後まで会話を見たい場合には戦闘を一旦やめて敵から逃げ続けなければいけません。

これによってゲームのテンポが非常に悪くなっていましたので、テキスト形式で会話文を表示したり、専用のムービーを作るなど、何らかの工夫が欲しかったです。

ロックオンの仕様

本作では敵をロックオンすることができるのですが、敵との距離が離れるとロックが外れてしまって再度ロックオンしなければいけない時があったり、ロックオンしている状態でも敵をカメラの中央に捉え続けてくれなかったりと、少し使い勝手の悪さを感じる時がありました。

本作は攻撃の連撃やジャンプやダッシュによってかなりフィールド上を動き回る事が多いので、できればその辺りを考慮した仕様にしてもらいたかったです。

ゲーム全体がやや単調

本作の主な流れはザコ敵を倒す→ボスを倒すの流れになっているのですが、本作のフィールドは無双シリーズの様に広大な物では無く基本的に一本道で、ザコ敵もプレイヤーが一定のエリアに入ると自動で決まった数が出現し、それを倒さなければ次のエリアには進むことが出来ない仕様なので、ゲーム全体に自由度が少なく最初から終わりまで視覚的な変化が乏しいままに終わってしまうのが少し残念でした。

無双シリーズとはゲーム性が若干異なるので一概には比べることは出来ませんが、もう少し行ける場所を増やすなどして自由度を上げてもらいたかったです。

初見殺し的な攻撃

上記にこのゲームの敵はプレイヤーがエリアに入ると出現すると書きましたが、その際に上空から落下攻撃をしながら出現する敵が存在します。

この落下攻撃の攻撃判定は発生するのがかなり早く、更に攻撃力もそこそこ高い為、初見ではガード出来ずに結構なダメージを受けてしまいます。

時にはステージ開始と同時にこの敵が降って来る初見殺しの様な場面も有り、高難易度設定ではそれだけでも致命的なダメージになりますので、もう少し落下速度を落とすなどして対応できる猶予が欲しかったですね。

良い点

派手でよく動くアクション

個々のキャラクターはそれぞれ刀や銃、鎌やバケツなどの多彩な武器を持っており、その攻撃はどれもスタイリッシュで敵と戦っていて非常に爽快感がありました。

特に敵を吹き飛ばしてからダッシュすることで発生する追撃攻撃は他の無双系では中々見られない様なスピーディな動きを伴っており、忍者らしい三次元戦闘を行うことが出来ます。

個々のキャラクターが持っている3つの秘伝忍法(無双シリーズにおける無双乱舞)もカットインによる格ゲーの様な演出が面白く、全体的にキャラクターを操作していてシンプルに楽しめる物になっておりました。

ギャグ風味な下ネタ要素への拘り

攻撃で衣装が破れる事や、シナリオで出てくるネタ、更には「下着ガチャ」なるものの存在であったりと、制作陣の下ネタへの拘りが見え、その振り切った感じが良かったです。

こうした内容は洋ゲーや他の硬派なゲームではあまり見られない物であるため、それに拘って作られている本作は中々に独特で面白かったです。

まとめ

ストーリー ☆☆☆

ストーリー自体はそこまで壮大では無く、多くの伏線があったりするような凝った物では無いのですが、空気がそれほどシリアスにならない程度の王道的なシナリオで、特にここがダメなどと感じるような部分はありませんでした。

ただテキストのみではありますが、ゲームのポップさとは裏腹に結構モブキャラが死亡する描写が多かったのが印象に残りました。

また、時折下ネタに振り切った物もある為、それらは人を選ぶ部分があるかもしれませんが、行き過ぎた表現なども自分が見た限りでは無かったと思いますので、今どきのマンガやアニメに慣れ親しんでいる方にとっては違和感無く進めていく事ができるかと思います。

アクション ☆☆☆☆

3Dモデルのキャラクターの動きは非常にスピーディかつスタイリッシュで、それぞれの武器や攻撃方法にあった個性が良く表されている様に感じました。

ただ単にボタンを連打するだけでクリアできるような物ではなく、敵によっては動きをよく見てガードをしっかり使ったり、攻撃の隙を付くなどしなければ勝てないようになっている部分もやりごたえがあって良かったです。

音楽 ☆☆☆

BGM自体は通常プレイ中にはそれほど印象に残るものはありませんでしたが、特に耳障りに感じることも無く、普通にプレイする分には十分な物だと思いました。

敵に攻撃がヒットした際の打撃音や、敵の攻撃の予備動作を知らせる音などはちゃんと聞こえやすいものになっていたり、キャラクターの演技や攻撃中の掛け声なども違和感が無くしっかりとしたクオリティになっていると感じます。

品質 ☆☆☆☆

フィールド上を大きく移動する類の攻撃を行う敵の挙動が、地形によって若干おかしくなる時などはありましたが、進行不可能になるような大きなバグも無く、細かいバグも殆ど見当たらなかったので、品質は高い水準で維持されているものと思われます。

総評 70/100点

全体的にしっかりと作られており、開発陣がやりたいことをちゃんと表現出来ており、それをプレイヤーが問題なく体験できるようになっている印象を受けました。

ステージが一本道であったり、一度に出てくる敵の数が少ないなど、少しチープに感じる部分も無いわけではありませんが、無双系が好きな方は十分に楽しめる作品だと思います。

硬派なゲームではなく、たまには少し変わったゲームをやりたいと思う方にオススメです。

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