最近Youtubeに投稿されたゆっくり音声を使った動画が、スパム(規約違反のコンテンツ)とみなされて収益化を停止されている事が少し話題になっております。
収益化停止の原因はYoutubeの文字だけ動画対策?
ゆっくり音声(ゆっくりMovie Maker)は動画作成の際に人気のあるツールの一つで、私も実際にこちらの機能を使用してYoutubeに動画を上げております。
Youtubeに上げられているゆっくり実況のジャンルとしては大きく分けて2つありまして、1つが私が上げているようなゲームの実況動画で、もう一つは政治や歴史などの何らかの物事を説明する解説動画です。
最近Youtube側に収益化を停止させられているのはこの解説動画を上げている方が比較的多く、ゲーム実況動画を上げている方には今の所目立った被害は出ていないようです。
ごく最近の例ですと、Youtubeにゆっくり音声を使った動画を上げているMegaGorilla氏本人が、4月11日の深夜に突然Youtube側から「教育的または他の価値のない視聴回数を増やすだけが目的の大量生産コンテンツ」と言う理由で収益化を停止された件がありましたが、このMegaGorilla氏が上げていた動画もゆっくり音声を使った解説動画でした。
以下はMegaGorilla氏のホームページであるコタツ研究所のリンクです。
MegaGorilla氏がホームページ上の記事で語った所によりますと、この件の原因としては、Youtube側が大量に投稿される動画の中から違反動画をチェックするためのAIやアルゴリズムなどのプログラムの誤作動なのではないか、との考えを示されておりました。
この問題には、Youtubeが最近になって行っているとされる、文字だけ動画対策が関係していると思われます。
文字だけ動画といいますのは、無断転載、或いは完全に創作された根拠不明のニュースのテキストだけを流す動画の事です。
スターウォーズのOPのように、文字の羅列が上から下に流れるので、別名でスクロール動画などとも言われております。
その典型例として記憶に新しいのは、年末に行われた紅白歌合戦やRIZIN.14などのタイムリーなイベントを元ネタにした文字だけ動画でして、この件では、あたかもその番組に出演したタレントや選手が衝撃的な発言をしたかのようなサムネイルを付けていた事で話題になりました。
こうした文字だけ動画の投稿目的は、主にYoutubeでの収益化によるお金稼ぎと考えられておりまして、クラウドワークスやランサーズと言ったクラウドソーシングサイトで「スクロール動画」と検索すると、今でも2chまとめの内容をスクロール動画にする依頼が出されているなど、現在でもこうした文字だけ動画は日々作られている模様です。
最近になって相次ぐゆっくり解説動画の収益化停止
実はこの問題は少し前の2月頃にも話題になっておりまして、その際にもゆっくり実況動画の収益化を「再利用されたコンテンツ」などの理由で停止された方が何名か出ておりました。
収益化を停止された方はその後サブチャンネルを作るなどして対応したようですが、現在でもMegaGorilla氏の今回の件のような出来事が起きている所を見るに、この問題は未だに続いているみたいです。
収益化が停止されたゆっくり実況の動画を上げている方の動画を見ると、字幕の読み上げにゆっくり実況を使っているだけで、その内容は文字だけ動画のような悪質な物とは違い、ちゃんと考えて作られた物のように思えるので、ゆっくり音声を使っているだけで収益化停止、というのは少し理不尽さを感じてしまうかも知れませんね。
今回の件で収益化を停止されたMegaGorilla氏は、その対応を不服としてYoutube側に異議申し立てを行ったようですが、Youtube側の規約として、最低でも30日間はどのような言い分であっても受け付けないという旨の返答がYoutube側から示されてしまったらしいです。
MegaGorilla氏の件がどうなるのかは再申請の結果が出るまではわかりませんが、一度収益化が停止されたゆっくり解説動画の方が、もう一度以前と同じように安定して収益化出来たという話も聞きませんので、やはりこの問題に対してはサブチャンネルを開設するぐらいしか対処法が無いのかも知れません。
チャンネル登録者数が少なくて収益化する為の最低限の資格すらない私からすると、この件は滅茶苦茶縁遠い話ではありますが、一応私もゆっくり音声を使って動画を上げている端くれですし、もしこの件がエスカレートしてゆっくり動画の収益化どころか、ゆっくり音声を使って動画を上げること事態が急に禁止されたりしたら怖いので、この件は今後も少し注視していきたいと思います。
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