最近プロゲーマーであるウメハラ氏が使用した事でも話題となったこのレバーレスコントローラー。
レバーレスという名の通り、通常のアーケードコントローラーの様なレバーが存在せず、ボタンのみで構成された変わった見た目をしているこのコントローラーですが、最近カプコンプロツアーの公式ツイッターアカウントがこのレバーレスコントローラーに付いて言及した物と思われる文章を公開した事が、少しばかり話題になっております。
カプコンプロツアーとは
カプコンプロツアー(以下CPT)は、1年を通して世界各地で開催されるストリートファイターVの大会の総称です。
今回話題になっているレバーレスコントローラーを巡っての一連の流れは、このCPTがツイッター上に投稿した以下の画像が元になっているようです。
内容としては、カプコン側はこのコントローラーへの問い合わせに付いて現時点では明確に答えることは出来ないが、競技に有利性をもたらすコントローラーを使用することはCPTの精神に沿わないと感じており、現状は現地大会のルールを尊重するとの事です。
また、今後のコントローラーに関する利用規定についてはルール改正も視野に入れているとの事で、明確なルールが出来るまではもう少し時間が掛かるとも書かれています。
これを見る限りでは、具体的に何々のコントローラーは使用禁止、といった表現はされてはいないように思いますね。
レバーレスコントローラーの種類
では、どうして今回一部のメディアではレバーレスコントローラーは使用禁止という記事が出ているのかに付いて、気になったので少し調べて見た所、どうもレバーレスコントローラーにはHitbox(この記事のトップ画像)と、プロゲーマーであるガフロ氏が自作し販売していたレバーレスコントローラーである通称ガフロコン(以下の画像)の2種類が存在しているらしく、
今回CPTのプレミア大会である「Combo Breaker 2019」では、このガフロコンの方が使用禁止になったようです。
恐らく一部のメディアはこれを受けてレバーレスコントローラー自体の使用が禁止されたと勘違いしてしまったのでしょう。
実際にはレバーレスコントローラーが禁止されたのではなく、ガフロコンのみが禁止され、HitboxはOKという扱いになっています(以下の公式URLのルール内容から)。
また、実際にCombo Breaker 2019に参加したプレイヤーの1人であるカワノ氏は、Combo Breaker 2019公式とのやり取りで、ガフロコンでは無い自身のレバーレスコントローラーの使用許可を得た事をツイッター上で明らかにされております。

ハードウェアチートついて
対戦ゲームをプレイしている人々の間では、たまにコントローラーなどのハードウェアチートに関する論争が起こります。
例えばFPSの場合ではマウサーの問題があります。
PC版を主にプレイする方にとっては殆ど馴染みのない言葉かと思いますが、これは家庭用ゲーム機でマウスを使用するプレイヤーの事を指しています。
通常のコントローラーとマウスでは視点移動の速度と正確性にかなりの差がある為、家庭用ゲーム版でマウスを使えばそれだけで他のプレイヤーよりもかなり有利に立ち回ることが可能になります。
今回のレバーレスコントローラーであるガフロコン件もそれと同じ類の問題ですが、技術が発展していく中で、多様なコントローラーを使用することが出来る格闘ゲームでは、どの様な物をハードウェアチートとするかについて、更に多くの議論が必要になってくるかと思われます。
格闘ゲームの世界では、既にアーケードコントローラーでは無く、通常のコントローラーや、音ゲーで使用するピアノコントローラーで大会に出場して結果を残している選手などが存在しておりますので、彼らのようなプレイヤーにも配慮したルールを作るのはCPTが言うようにもう少し時間が掛かりそうですね。
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