【ゲーム感想】名作撃ちまくりハクスラFPSゲームの外伝「ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界」感想

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今回はボーダーランズシリーズの外伝作品である「ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界」のメインストーリーをクリアしたのでその感想を書いていきます。

内容はネタバレを含みますので、本作を未プレイの方はご注意ください。

概要

この作品は本編ボーダーランズ3の後、登場人物の一人であるタイニー・ティナが作ったTRPG「バンカー&バッドアス」を遊ぶという形で始まります。

同じくボーダーランズシリーズの外伝作品である「ボーダーランズ プリシークエル」が、初代ボーダーランズ以前の出来事を描くストーリーだったのに対し、本作はTRPG上で行われる完全に架空の世界での出来事を描いたストーリーとなっています。

ストーリーはあくまでもTRPGを遊ぶ中で進行して行きますが、舞台がTRPGの世界であるというだけで、実際のゲーム内容は今までのボーダーランズと同様のハクスラ系FPSゲームです。

今までのボーダーランズシリーズでは、主人公は複数人のキャラクターから一人を選択する形式でしたが、今作の主人公は最近ティナ達の仲間になった名もなき新米クルーという設定になっております。

主人公はゲーム内で作れるアバターの姿のみで登場し、今までのボーダーランズシリーズの主人公キャラの様なキャラクターとしては描かれず、所謂モブ的な存在となっています。

ゲーム内にはボーダーランズ本編でも出てきたキャラクターも数人ですが登場し、過去作を知っている方であれば本編とはまた違うキャラクター達の姿を楽しめます。

強力な銃と魔法を撃ちまくれる

本作ではグレネードが使えなくなった代わりに魔法が使える様になり、近接専用の武器やキャラクターのパラメータを強化する指輪や首飾りなどの装備スロットが追加されています。

魔法はステータスダメージ付きの火力の高い飛び道具なので、従来のグレネードと比べて使い勝手が良く、敵にホーミングする能力を持っている物も多いので命中率・DPS共に高く、第二のアクションスキルの様に使う事が可能です。

魔法の使用に回数制限は無く、アクションスキルと同じ様にクールタイムが発生するだけで何度でも使うことが出来ます。

ここも所持数に限りがあったグレネードよりも使い勝手が良い点ですね。

通常の武器も過去作と比べて強力な物が割りと多く、殆どの武器に炎上・凍結などのステータスダメージがおまけの様に付いている為、銃・アクションスキル・魔法の3つの攻撃手段によって簡単に弾幕を張る事が出来ます。

火力を出せるのは楽しいけど敵が柔らかい印象も

強力な魔法や武器によって戦闘面は過去作と比べるとかなり楽になっており、大量の敵が出現してもなぎ倒す事が可能で、プレイしている時は非常に爽快感がありました。

ボーダーランズの敵には通常の雑魚敵以外に、体力が多く火力が高い代わりにザコ敵よりも良い武器を落とす「バッドアス」や、バッドアスよりも更に体力や火力が高く設定されている「ボス」が出現するのですが、本作ではこちらが出せる火力が非常に高いので、これらの敵であっても結構柔らかく感じました。

クリア後にエンドコンテンツとして開放される「カオス・チャンバー」では、手応えのある敵と戦う事が出来ますが、ゲーム本編の敵はだいぶ柔らかいので、ボーダーランズシリーズやFPSゲームに慣れている方は、最初から敵が少し硬くなる最高難易度のインテンスを選んだ方が戦闘が楽しくなると思います。

メインとサブの2つのクラスによる豊富なスキル

過去作ではキャラクターごとに使えるスキルが分かれていましたが、今作では自分が好きなメインとサブのクラスを選び、この2つのスキルを同時に使える仕様になっています。

アクションスキルは1クラスに付き2つ存在し、その中から好きな物をスキルポイントで開放して使用出来ます。

これは過去作で言うと2つのキャラクターのスキルを使える様な物なので、その組み合わせ次第では非常に強力なビルドを作り出す事も可能です。

ただ、獲得出来るスキルポイントの数には制限がありメインとサブのクラスに存在する全てのスキルを開放する事は出来ません。

その為、慎重にスキルを選ばないとうまく相乗効果が発動せずに持ち腐れになってしまう事もあり、過去作に比べて出来る事が増えた代わりに、それを活かすのも少し難しくなっています。

また、サブクラスはゲームを進めていけば、お金さえ払えばでいつでも変更可能になりますが、メインクラスは今の所変更する手段が存在せず、新しいクラスの組み合わせを試したい場合はまた最初からプレイしなければなりません。

個人的には強力な魔法の火力を更に向上させる事が出来るクラス「スペルショット」が強いと感じたので、これをメインクラスに選んでおけば、エンドコンテンツなどもやりやすくなると思います。

今のところまだ2周目は遊べない

ストーリーや戦闘含め楽しいゲームではありますが、2022年7月現時点では過去作にあった様な「強くなってニューゲーム」の様な周回要素が実装されていませんので、一度ゲームをクリアしてしまうと前述したエンドコンテンツしかやる事が無くなってしまいます。

ですが、本作はDLCの開発にも力を入れており、現在では3つのDLCが発売され、次の4つ目のDLCでは新しいクラスも追加されるなど、有料ではありますが周回モードが無くとも割りと長く遊べるゲームにはなってくれています。

また、今後のアップデートによって周回モードが新しく追加されるかもしれません。

それでも現状のボリュームに不安の有る方は今は購入を見送り、過去作と同じ様に本作でもいつか発売されると思われるDLC全部入りのお得セールが来た時に購入すると良いと思います。

まとめ

公式発表によると、本作は期待を超える成功を収めており、今までボーダーランズシリーズを遊んだことが無い様な方にもかなり売れている様です。

過去に発売されたボーダーランズ3の評価が少し微妙だった時に、今後のボーダーランズシリーズがどうなるのか少し不安でしたが、今後もシリーズが長く続いてくれる事を願いたいです。

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