【ゲーム感想】時間が経過して評価が上がった惑星探索ゲーム No Man’s Skyを少し遊んでみた感想

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今回は、発売当初のコンテンツが不足した状態で評価された為に、Steamのメタスコアは61点という微妙な数字になっている一方で、アップデートが繰り返されコンテンツが増えた現在ではレビューでの評価が全体的に好評となった大器晩成型の作品「No Man’s Sky」を少しプレイしてみましたので、その感想を書いていきたいと思います。

失った記憶の手がかりを探す旅

このゲームのメインクエストは記憶喪失状態の主人公が、自分が無くした記憶に関係していると思われる人物を探す事であり、その人物の行方を追って惑星を移動したり、宇宙ステーションで聞き込みをしながらゲームを進めていきます。

記憶喪失の主人公を操作する作品である為なのか、本作ではNPCとして登場する多種多様な種族が発する言語の情報すら無く、最初は彼らが何を言っているのかが全く分からないようになっています。

解読の為には彼ら自身から言語を教えてもらう事で、少しずつ各単語の意味を明らかにしていく必要があるなど、遊ぶには結構な時間が必要な作品です。

サバイバル要素のある探索ゲームは、ゲームのシステムやアイテムを制作する際のレシピなど、最初は分からない事が多くて戸惑うゲームが多いですが、本作の様なNPCの言葉すら分からないレベルで分からない事が多い物は割りと珍しいのではないかと思います。

広大な宇宙と高い自由度

本作はメインクエストだけでなく様々なサブクエストや遊び方が用意されており、プレイヤーはその中から自分が気に入った物を選択して自由に行動する事が可能です。

基本的なゲームシステムはMinecraftの様に収集した素材を用いてアイテムを作成し、出来ることを徐々に増やしていくという物で、必要なアイテムがあればその都度自分で素材を集めて作成します。

アイテムのレシピはクエスト画面で確認でき、素材の位置はスキャナーを使えば容易に分かる為、正確なレシピや必要な素材の場所が分からずに何時間も彷徨うという事はありません。

本作は広大な宇宙を舞台にしたゲームなので、それに従って作れるアイテムも宇宙船のシステムや探知機やコンピューターに関連する物など、近未来的な物が多くなっています。

また、こうしたクラフト要素のあるゲームは素材集めが面倒になってしまう場合も多いですが、本作は素材の位置が分かるスキャナーが便利で、更に燃費が良く使い続けても壊れないビームガンよって遠く離れたオブジェクトでも簡単に破壊して素材を即入手できる為、何度か使うとすぐに壊れてしまうピッケルやシャベルなどを使って地道に素材を集めるタイプの作品と比べて掛かる労力が少ないです。

ただ、一つの惑星で入手出来る素材の種類には限りがありますので、時には足りない素材を探しにプレイヤーは宇宙船を使って数多の惑星、星雲などを巡り、その未知の環境を探索する必要があります。

各惑星の環境は放射能の嵐が吹き荒れていたり、気温が極端に低い、或いは逆に非常に高いなど、人間が生存できる環境とはかけ離れている場合が殆どですが、宇宙服に備え付けられている生命維持装置によって活動に大きな制限が掛かる事はありません。

ですが、生命維持装置を稼働には燃料が消費される為、定期的にそれらを補充する必要はあります。

その為、本作はサバイバル系ゲームの側面もあると言えますが、難易度ノーマルでは生命維持装置を稼働させる為に必要な素材は割りと豊富に手に入りますので、資源が常にカツカツになるようなシビアなゲームではありません。

また、各地にある宇宙ステーションでは商人から素材の売買や、宇宙服や宇宙船のアップグレードが可能です。

出来ることが増えていくのが楽しい

序盤は宇宙服や宇宙船の性能が低いので、遠くまで移動するのに時間が掛かったり、酸素ゲージの消費が激しかったりと不便な事が多いのですが、テクノロジーの研究やアイテム作成を地道に行っていくと徐々に性能が向上して行きます。

言語も行き先で出会う異星人に根気よく言葉を教えてもらえば、少しずつ彼らの話している内容の意味が分かってきます。

この様に、本作は何かをする事で自分の出来る事が増えていくという、サバイバル系探索ゲームの醍醐味がしっかりと感じられる作りになっており、時間を忘れて何時間もプレイしてしまう魅力があります。

燃料やアイテム所持量の件で少し面倒くさい部分もある

全体的に面白いゲームではあるのですが、宇宙船を動かしたり宇宙服を稼働させたり、電気や高度な素材アイテムを作ったりする際など、様々な行動に関して燃料が必要になるのが少し面倒に感じました。

まだ自分はこのゲームで使えるテクノロジーに付いて全て知っている訳では無いので、もしかしたら燃料が殆ど不要になるような高度な技術も実装されているのかもしれませんが、プレイ時間が10時間程度の時点ではそうした技術には到達できませんでした。

また、初期状態では一度に持ち運べるアイテム数の上限が少なく、少し素材を集めるとすぐにアイテムボックスがパンパンになってしまう点も気になりました。

こちらも各地に点在している施設を使って一つずつ開放する必要があるのですが、その際にもある程度のアイテム作成と素材集めが必要になり、兎に角手間と時間が多く掛かる印象を受けました。

 

こうした作業の部分を面白いと感じられるか、それともゲームの進行速度の遅さに耐えられないと感じるかで、このゲームの評価はかなり異なってくると思われます。

ゲームをじっくりとプレイしたい方にオススメ

前述の通り、このゲームは様々な事に時間と手間を掛けて少しずつ物事を達成していく作品です。

その為、一気にド派手な宇宙船を使ったり、高度な技術を手に入れる事は出来ません。

しかし、手間暇掛けた分は必ずリターンが受け取れる為、一歩ずつ確実に自分の確かな成長を感じられるゲームでもあります。

2023年5月時点での値段は6100円とそれなりで、ゲーム性や世界観からしても万人受けするかは微妙な所ですが、好きな人はとことん好きになるタイプの作品ではあると思います。

宇宙の探索、サバイバル系、じっくりと進めるゲームが好き、という方はセール時に是非一度チェックしてみて下さい。

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